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UP DATE2020.11.22
縁の下の力持ち
いろいろ調べてみたら、建築関係の言葉を使ったことわざ・格言ってけっこうあるんですね!
折々で、気付いたものを採り上げていきたいと思います。
今回は「縁の下の力持ち」。
人目につかないところで他の人のために支えてくれる人のことを指します。
表からは見えないけれど、その人がいなければ成り立たないといった裏方の仕事に対して、感謝や賞賛の言葉として使うことが多いのではないでしょうか。
しかし、かつては「むくわれない、無駄な苦労をする」といったマイナスのニュアンスで使われていたようなのです…。
元となったと思われるのが「縁の下の舞」ということわざ。
もともとは聖徳太子が建立したことで知られる大阪四天王寺において、経供養に聖霊院(しょうりょういん)で催された舞楽のことで、舞台上ではなく庭で非公開で演じられたところから「椽(えん)の下の舞」と呼ばれたとか(なんと、昭和40年代まで非公開だったそうです)。
つまり、観客がいないにも関わらず、舞い手は練習を重ね、舞を披露するわけで、ここから「見る人のいない所でのむなしい努力」という意味になったらしいのです。
ちなみに、「椽(えん)」は訓読みで「たるき」、つまり屋根板を支えて棟から軒に渡す部材「垂木」のことなので、「椽(えん)の下」はほぼ「軒先」に等しいことになります。
「縁の下」は縁側の下や床下を指しますから、「縁の下の力持ち」と言えば、やはり下から支えているイメージが強いかなぁ…。
言葉も生きていますから、時代を経るにつれ、少しずつ意味が変容するのは当たり前のことなのでしょう。
でも、このような成り立ちから見て、褒め言葉のつもりで、「縁の下の力持ちだね!」と本人に直接言うのはビミョーかも。
素直に「支えてくれてありがとう」と言うのがいいのかもしれません。
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これからも縁の下の力持ちとして、皆様をサポートいたします。